日記(2002年5月前半)


5/15
私は一大ビジネスに打って出る事にしました。
この渇ききった時代にあって決して枯れる事なく涌き出る笑顔のオアシス「スマイル専門店」です。間違いなくお疲れサラリーマンの心を掴んで離さない。

品揃えも豊富。下は女子校生、上は40代のマダムまで。また、髪の色も黒からブロンドまで、長さも坊主から貞子までと幅広い。肌の色もイエローモンキーから貞子まで取り揃えている。貞子は5体ストックがある。とうとう明日はオープン日。期待に胸膨らませる。

---OPEN当日:開店後---
やった、大繁盛だ。客足が途絶える事は無い。

---OPEN当日:閉店後---
おかしい。大赤字だ。何がいけなかったのだろう。サービスは問題ない。皆満面の笑みだった。意外にも貞子なんて笑うと結構可愛いのに。しかも低価格。スマイルといったら0円である。これは譲れない。マクドナルドと張り合えない。それにしても、何が・・・。



5/11
今日は凄いエロい夢と怖い夢と時代劇みたいな夢を見ました。
ホントは初めに見たエロい夢の続きを見たくて3度寝したのに!お蔭で起きたのは午後4時です。

元々変わった夢を見る事が多い俺ですが、ここ最近は特におかしいです。一昨日は田代まさしにギャグセンスを褒められる夢、一週間ほど前には舞台裏でうさぎの被り物を脱いでいたお兄さんを見て泣いている幼少期の俺(?)の夢を見ました。

そして、4月の初め頃に見た夢が、友達を追いまわして殺してしまうというもの。こんな夢を見てしまう俺はどこかおかしいのではないかと心配です。まぁでも、誰かが死ぬ夢を見ると、その死んだ人は長生きするって昔から言うし、むしろ感謝されたい。ホラホラ、こんなにメッタ刺しにしてるよ〜。長生きするよ君〜。

その夢のことを思い出した俺は、早速友達に感謝の意を述べさせようとメールを入れました。
友達『え、マジで。いや、内容は違ったけどさ、実は俺も前にお前が死ぬ夢見たことあるんよ。』

テメェふざけんなよマジで。マージーで。
夢の中とは言え勝手に人を殺すような奴は最低です(ムカー)



5/10
月日が経つのは早いもので、俺ももう20歳になり、社会的に『大人』になった。ちょっと前まで子供だ子供だと思っていたら、少し見ない間にこんなに大きくなった。普通自分ではこういう事は言わない。道で人に場所を尋ねられたり、電車の乗り換えを聞かれたりすると、自分が大人であると認められたような気がして、まんざらでもないものである。

そんな中、例の如く俺に電車の乗り換えを尋ねる人が現れた。やれやれまたか。全く大人も楽じゃないな。

『Excuse me?』

『No!』と切り捨てたい。しかし、俺は典型的な日本人なのでとてもじゃないが言えない。しかもかなりの見栄っ張りである。俺が英語が話せないなんて、んな馬鹿な。ついつい『little(少しなら)』などと答えてしまう。彼は英語の通じる相手を見つけて随分と安心したようで、ホッと溜息をつき肩を撫で下ろした。続けざまに聞いてくる。

『ペラペラペラ〜リ?ペラリンコ??』
『・・・わんもあぷりぃず すろ〜り〜 すろ〜り〜・・・』
『・・・。ペンペラペラリンチョ??』
『・・・』

何と答えていいものか判らず、『ギブアップ』とか言ってしまった。彼は再び溜息をついて、一言何か言い残して立ち去った。多分『もういいよ』とか、そんな事だろう。とりあえず、『イエローモンキー』とか、そういった類の文字列は含まれていなかったと思われる。

俺は昔から英語が苦手だ。『私はペンを持っています。』を『I am a pen.』と解答するような、典型的なデキない中学生だった。俺の中で英文の書き出しは『I am・・・』が絶対である。そして、英語が出来ない事でこれといって不便に感じた事はない。しかし、ネットをやりだして早一年、ネット上では英語が出来ない事でその楽しさを味わえない部分があることも事実。何とかして英語を身につけたいものだ。

俺はアメリカに行けば英語が出来るようになるという安易な発想から、アメリカに滞在する事になった。結果、日本におけるチューヤンと同等の位置を獲得した。今のところの進展は、それだけである。



5/9
今日は寿司食い放題なる響きにつられて、バッチリ騙されてきました。
キツい。元取ろうなんて思いながら食う事が我慢比べと化してしまうと、高級料理の寿司も立場ありません。見る見る色褪せていくウニ、トロなどの高級なネタを見ていると、哀愁すら感じられます。それはあまりに気の毒なので、こうして再びネタとして使わせて頂く事にしました。ヤッパラーメンラブ。浮気してゴメンね♪(油が浮きまくってギトギトの豚骨ラーメンに頬擦り)

さて、帰りの電車は終電間近、乗車している人々は皆一様に、酒で赤らんだ顔をうなだらせ、睡眠に励んでおりました。おいおい、そんな無防備な姿勢じゃ、パンツ見えちゃうよ?(というよりゼッテェ見ル)
パンツをしっかり目に焼きつけ脳内HDDにバッチリ保存した俺が、こいつをどう料理してやろうかと思案を巡らせているなか、その女性が目を覚ましました。

「そっ・・・・そんなバカな!」
さっきまで顔を伏せていて良く見えなかった、というより勝手に美人だと思い込んでいたその女性は、実は馬だったのです。ぷぷっ、ホント馬みてー。・・い、いかん、それどころではない。このままでは顔データが保存されてしまう。・・・あれ、何で離樹無(分割されたファイルを結合するツール)が起動してるの?あっ、やめて!結合しないで!パンツと顔のデータが結合されちゃうう!!

残念ながら今日のおかずはまた長瀬愛になりそうです。



5/7
最寄駅の駅前に美容室が出来ました。
もうホント場にそぐわない事この上ない。こんな片田舎にナゼこのようなものが?そこだけ見ると、まるでここは青山っつーか代官山っつーか、とにかく俺はそんな洒落た街とは無縁で良く判りませんが、見た瞬間に「ヴィ、ヴィダルサスーン!!(驚きの表現)」と思いました。

造りは通りに面した店の正面部分がガラス張り。中で働くお姉様方もどっかのファッション誌から抜け出してきたようなお洒落に敏感な、くびれ共ばかりです。この人達もまさかこんな片田舎で働こうと思って美容師目指してなかったでしょう。

「あぁ俺もこんなカリスマンコ共にエクステンショニングされてみたい!(良く意味判ってない)
しかし、もう店の入口からして『ネタクお断り』と言っているのが丸わかりで、見えないバリアに押し返されて泣く泣く家に引き返しました。

家に帰って必死に考えた結果、人生始まって以来の素晴らしいアイデアが浮かびました。
「そうだ、お洒落な美容室に行ってお洒落な髪形にしてもらってから行けば恥かしくないぞ!」
我ながら名案です。というわけで、明日はどこかお洒落な美容室を探そうと思います。近くにあるといいなぁ。



5/6
今日は部屋の掃除をしておりました。
僕は実はブタなので綺麗好きなのです。トリュフ探すだけが能じゃありません。つかむしろトリュフ嫌い。マジくせぇアレ。何で人間はあれを食うの?あんなモン食うなよお前らブタか!!この家畜!!

さて、そんな事はどうでもいいとして、一万通を超えるラブレターの整理に追われて大変でした。なかでも一番気に入っているのが、真っ黒な紙に赤ペンで『キモい』とだけ書かれたやつです。照れくさいからって略さなくてもいいのに。可愛いな。ホントは、『肝がすわってて男らしいところにマジアタイぞっこんラブ』とかそんなような事を言っているのです。

しかし、こうしてみるといらない物って結構多いなぁ。これもいらない。あれもいらない。これも。これも。これもこれもこれもこれもーーー!!ポイポイポーイ!!ポポーイ!!あはは、あはははは。このクリスマスに女の子と聞こうと思ってたクリスマスソングメドレーのテープもいらな〜い!!女の子と一緒に見ようと思ってたゴーストのビデオもいらな〜い!!タイタニックのビデオもいらな〜い!!AVも・・・・これはとっとくか。とにかく、これもいらん!あれもいらん!それもいらん!いらんよ〜!!

あれ、おかんがいない。あっヤベェ。ゴミと間違えて・・。何てこった。俺の周りの唯一の女がいなくなってしまった。



5/4
「にゃーにゃー」
「あ、猫だ猫だ」
「にゃーにゃー」
「かわいいかわいい」
「にゃーにゃー」
「シッポだシッポだ」
「フーッッ!!」
「怒った怒った猫が怒った」
「いや、怒ってないよ」
「嘘言え。怒ったじゃん」
「いや、怒ってないし」
「いやいや、シッポ太いじゃん」
「いや、それはアレだから。お約束ってか、条件反射ってか・・・」
「あ、そうなの?」
「実はね。ホラ、色々な顔見せていかんと、今更人間に飽きられても商売あがったりだし。」
「うん」
「もう今更自分達じゃ生きていけないから。」
「うん」
「にゃーにゃー」
「うん」
「あれ?何か飽きてない?」
「・・・・いや、別に」
「え?いや、え?嘘?飽きてるでしょ?」
「そんな事ないって」
「捨てないよね?ねぇ、捨てないよね?」
「ん・・・・・」
「ゴロニャーン」
「ゴロニャーンとは言わないだろ」



5/3
最近僕はメガネマンになりました。
前から目は悪いほうで、ちゃんとメガネも持ってたんですけど、ある日ふと姿を消したかと思えば、それから既に半年くらい経っていました。別にそこまで不自由もしないし、大学の講義の板書が見えないからノートを取らなくてもよいという利点もあったので、別に気にしないでおいたのですが、さすがに最近は不便に感じることも多くなってきたので、ちょっくら買うことにしました。

案の定、視力検査を終えた後
『日常生活に支障が出るレベル(Lv.3くらい)だから、普段から掛けとけ馬鹿!カタストロフィ!』
と言われたので、慣れないながらも掛けております。まぁ裸眼だと木陰で僕の方をじっと見つめる女の子の視線に気付かないかもしれないんで、別にいいんですがね。

ただ、問題もあります。前から「天が5物を与えた男」として皆から尊敬と嫉妬の念を抱かれていた俺に、更にインテリジェンスという売りが出来てしまった事です。よく判りませんが、多分パリジェンヌみたいな意味だと思います。

とにかく、始めて会った人達の間で「テメー何処よ?」という会話がなされている中、俺だけ「東大の何学部ですか?(尊敬の眼差し)」という質問をされるのはもうウンザリです。とりあえず、「話かけるな、馬鹿がうつる」と言っておきました。(英検3級のテキストを読みながら)



5/1
明日からとうとう連休に入る。
久々に昼過ぎまで寝ていられる生活を送れるなぁと喜んでいた矢先、とんでもない問題を突きつけられた。それは、今日の昼過ぎの事。珍しく神妙な面持ちで友人が呟いた。

友『・・・なぁ、黒木瞳ってどうよ?』
なんだ・・、何を言い出すかと思えば、お得意の芸能ネタね。
俺『ん?いや、歳のわりに若いし綺麗だし、いいと思うけど?』
友『いや、そうじゃなくて・・・、ヤれるかって事。』
俺『なッッ・・・・・!!』

何という事だ。こんな難解なテーマをよりによって連休前に突きつけられるとは。3日4日で答えの出る問題ではない。とりあえずNASAにスーパーコンピュータを借りたい旨を伝えようと電話を掛けようとすると、その手を掴んで友人は言う。
友『明日までに返事を聞かせて欲しい。いい返事、期待してるから・・・。』
そう言い残すと、真っ赤になった顔を両手で覆いながら、彼は雨の中を走り去ってしまった。なんだ、なかなか可愛いトコあるじゃないか。

いや実際難しい問題である。とりあえず、その友人の出した結論は『瞳カモーン』という事らしい。しかし、黒木瞳は現在41歳。ヘタすりゃ俺の母親であっても可笑しくない年齢だ。俺が出てきても可笑しくない穴に、俺が入れる?どういう事だ?そんな事したら僕が出てこれなくなっちゃうじゃないか。私は訳が判らず、泣きじゃくった。

止めどなく溢れる涙を拭いながら家に帰る。暫くすると母親が帰ってきた。それは黒木瞳とは似ても似つかなかった。俺は解決に一歩近づいた。





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