今日は大学のゼミの授業がありました。
今年一年研究するテーマを皆で考えていたのですが、一向にアイデアが出ない。そのクセ、俺の
『俺をSONYに入れようキャンペーン』
は即却下された。SONYは採用方法がアイデア重視だから、一年通してゼミ生全員で考えれば俺一人くらいSONYに入れられるアイデアが出たかも知れないのに。何て気の回らない連中だ。
仕方なくITベンチャー企業数社を調査し、その業績伸び率、方針、内容、職場環境等を調査して
『ベンチャー企業就職したいランキングTOP10』
を作るという提案に切り替える。どうせ却下されると思ったが、教授からはOKサインが。ハッキリ言ってこれもかなり自己中な提案だっただけに意外だ。
帰りに母親の会社のパソコン業務をやらされる。正直家に帰って寝たかったが、ここは結構いい金くれるし何より社長が若者にもの凄く甘いので居心地がいい。行くと早速コーヒーと茶菓子を出してくれた。今時会社として機能していながらパソコンをまともに操れる奴一人いないのはどうかと思うが、今企画しているアイデアはなかなか画期的で、社長も『ウチの会社も数年後には・・。グフ、グフフフ』とご満悦。野心家の目だ。会社の設立からまだ日が浅く、その割に社長はもういい歳だが、その目は野心に燃える若者と何ら変わりない。煮えたぎってる。熱い。白髪。ヒゲ。
仕事が終わると、社長が飯を食わしてくれるという。
『回転寿司、うどん、ファミレス、どれがいい?』などと言っているが、仮にも一企業の主。冗談に決まっている。社長のメンツの為にも、俺は『回転してない寿司がいい』と提案するが、即却下。今日はとことん俺のアイデアが通らない。世の中はまだ俺に追いついていないのだ。