テキスト


2時間の人生
昨日映画を見た。映画とはその主人公にとっての縮図。主人公の人生において最大の事件の短く、しかし重要な断片。約二時間という短い時間の中で繰り広げられる様々なストーリー、人々は映画を見ている間、その世界に入り込み、その世界に魅了され、時に笑い、時に泣き、時に憤る(映画がつまらなかった場合込)

そこで俺はこんな事を考えてみる。人生とはこの2時間を生きる為にあるのではないかと。そして人間はこの2時間を価値のあるものにする為に80年を生きる。そう、人生において無駄な時間など一秒も無い。

しかし、仮にそうだとして今までの俺の人生の中に、この二時間の中にほんの数秒でも含まれる部分があっただろうか。恐らく無いだろう。つーかむしろあったら困る。

俺は今まで大した人生送っちゃいない。コタツの中でヌクヌク蜜柑食いながら正月番組を見るような人生を送ってきた。そんな人生の中に二時間の中に含まれる内容があったとするならば、俺はこれからの人生をもコタツから出ることなく過ごすという事だ。それは嫌だ。24時間TVだって見たい。

こう考えてみると何だか俺の今までの人生は無駄なものであったかのような気がしてくる。しかし実際はそうではない。今こうしてコタツから出る決心をするならば、今までの俺の人生はきっと、今度俺が再びコタツに戻ろうとする時に教訓となって蘇る。再び言おう。人生において無駄な時間など一秒も無い。

だから神様お願い。こうして大切な事に気付いた俺へのご褒美だと思って一つだけお願い。もう少しだけコタツでヌクヌクさせて下さい。いや、やっぱりあと1年、こうなったらいっその事あと5年・・・





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